【考察】ヌーディージーンズの耐久性や生地の劣化について
ジーンズの穿きこみをするにあたって、気になるのがジーンズの耐久性。
ストレッチの入ったジーンズなら、劣化の面も気になるところです。
僕はヌーディージーンズのストレッチ入りシンフィンを3年近く穿きこんできたので、そのシンフィンをもとにヌーディージーンズの耐久性や劣化について考察していきます。
3年近く穿いたヌーディージーンズのシンフィンの耐久性
穿きこんだシンフィンについて
冒頭にも述べたとおり、ストレッチの入ったモデルになります。
型番 | Nudie Jeans THIN FINN DRY ECRU EMBO |
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サイズ | W28 L32 |
素材 | ORGANIC COTTON 98% ELASTAN 2% |
ウォッシュ | リジッド |
穿きこみ開始 | 2017年2月 |
洗濯回数 | 4回 |
ファーストウォッシュ | 2年弱経過後 |
穿きこみの仕方
穿きこみの仕方・環境によっては、ジーンズの生地の変化・劣化具合も変わってくると思うので、穿きこんだシンフィンについて簡単に説明します。
穿きこみ頻度 | 週2回大切に→週5、6回どうでもいい |
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穿きこみ環境 | 極力汚れないように |
サイズ感 | ウエスト少しゆるめ、大腿ジャスト |
3回目の洗濯時点での色落ち、穿きこみの仕方についてはこちらで詳しくレポートしています。
ジーンズの各部分について
変化・劣化が見られると思われる、ジーンズの各部分について見ていきます。
ジーンズ全体フロント・バック
とりあえずジーンズ全体はこのような感じです。
色落ち具合が個人的には気に入っています。
股まわり
股まわりのアップです。
スレや穿き方の癖によっては、生地が裂けることが多いようですが、僕の履きこんだシンフィンには特にそういったことは見られません。
バック
バックのアップになります。
座ることによってポケット周辺にアタリが見られますが、生地が薄くなってしまうほどダメージはありません。
ヌーディージーンズの特徴でもある、波ステッチもほつれることなく、きれいなままです。
左ポケットのiPhone跡の色落ちのアップです。
下のほうの色落ち部分の生地が少し薄くなっています。iPhoneの角によってスレが発生したためですが、そのうち穴が開きそうな感じです。
ベルトループ
特に目立ったダメージはありません。
ひざ
ひざに関しては、意識してひざをつかないようにしていたので、目立ってアタリもみられません。
ハチノスの線がかっこいいいでしょ。
裾ステッチ
ヌーディージーンズの裾の縫い方はチェーンステッチですが、チェーンステッチはシングルステッチと比べると耐久性が落ちると言われています。
今のところ僕のシンフィンにはチェーンステッチのほつれは特に見られません。
パッチ
腰のパッチのアップです。素材はレザー。
もともとは生成りがかった白色でしたが、4回目の洗濯後にこんな感じの色になりました。
少し驚きましたが、これもアジなので気に入っています。
ちなみに、現行のヌーディージーンズのパッチはペーパー素材へと変更になっています。
ヌーディージーンズの生地が裂ける原因
僕のシンフィンには生地が裂けるなど、目立った劣化は見られませんでしたが、ヌーディージーンズの穿きこみでは生地が裂けることがよくあるようです。
ヌーディージーンズの生地が裂ける原因としては
・着用サイズ感
・個人の穿きこみ環境・パターン
・経年劣化
といったことが考えられると思います。
着用サイズ感
ジーンズは穿いている人の身体に合わせて、各部分にテンションがかかって、変化していきます。
当然、穿いているサイズ感によって、ジーンズに加わるテンションは強くも弱くもなります。
穿ける最小サイズのものを、と思ってジーンズを買うと思いますが、ピチピチもやりすぎると、かえってジーンズへのダメージが大きくなります。
自分の身体に合わせて、ヌーディージーンズのモデル選びをするのが、ヌーディージーンズの美脚シルエットを活かすコツです。
太ももが大き目な人は、
太ももが細めな人は、
といった感じで選ぶのが良いと思います。
個人の穿きこみ環境・パターン
ジーンズを穿いていると、皮脂・汚れなどがジーンズの生地にたまっていきます。
皮脂・汚れなどジーンズへのダメージが大きい状態で穿きこみを続けていると、ジーンズの生地が劣化してしまい、生地が裂けてしまったりするのです。
ジーンズをリフレッシュし良い状態に保つために洗濯をしますが、いかに生地を劣化させずにジーンズを穿きこむか、というのが難しいところです。
ヌーディージーンズ公式は、穿き始めてから6か月間は洗濯をせずに穿く、というのをすすめています。
その穿きこみの過程をとおして、自分だけの第2の肌といったジーンズができあがっていくのだ、ということがブランドのコンセプトにもなっています。
ただ、6か月間の穿きこみを実践するとしても、
・事務仕事など室内環境に近い環境
・肉体労働など動きをともなう環境
といった、穿きこみの環境が異なってくると、ジーンズに対する影響もかなり変わってきます。
自分の生活スタイルに合わせてジーンズが経年変化していく、というのはジーンズを穿く醍醐味ではありますが、
毎日汗やよごれでいっぱい、といった環境で6か月間も穿きこみをおこなうと、ジーンズの生地へのダメージが大きいということは言うまでもありません。
ヌーディージーンズのブランドコンセプトに忠実に従う、というこだわりがなければ、ジーンズが汚れてきていると感じたのであれば、素直に洗濯をしてしまうほうが、ジーンズの劣化を進めなくてすむと思います。
また、人それぞれ身体つきや歩き方などの癖も違いますが、そういった要因によっても、ジーンズのトラブルが起こってしまうようです。
「どんなジーンズ穿いても股にスレができちゃうんだよね」
みたいな人は歩き方や座り方の癖などによって、ジーンズへダメージが加わっているのかもしれません。
とはいえ、ヌーディージーンズは無料のリペアサービスを公式がおこなっているため、生地の劣化など気にせずガンガン穿く、といったこともできます。
ある程度、自分の穿きこみ環境・パターンを意識してジーンズを穿くということも、耐久性の面から見ると必要なことかもしれません。
経年劣化
ヌーディージーンズの人気モデルのほとんどは、ストレッチ入り、ポリウレタンなどの伸びる素材が混紡されています。
このポリウレタンは経年劣化をするといわれています。
ですが、
・何年か穿くとストレッチ入りジーンズは劣化してダメになる
・ポリウレタンの混紡率が2%程度なのでさして気にすることはない
というようなスタンスがあって、確実にこうだとは言い切れない感じもあります。
僕自身ストレッチ入りのジーンズは、ヌーディージーンズのシンフィンも含めて数多く穿いてきましたが、
目に見えてみるみる劣化してしまった、ということはなかったので、さして気にせず穿くようにしています。
まあ、50年くらい穿きたい!と思うなら、綿100%のジーンズを選ぶほうが良いとは思いますけどね。
まとめ
長々と書いてきましたが、ヌーディージーンズの耐久性や生地の劣化について考察してみました。
まとめると
・一般的な生活環境で穿きこんだシンフィンには、それほどダメージはない
・着用サイズ、個人のパターンやスタイルによってジーンズへの影響が変わる
・ポリウレタンなどのストレッチによる劣化は特に感じられない
といったところです。