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将来の夢=職業っての少しおかしくない?

「将来の夢はなに?」という質問は、幼いころから嫌というくらい耳にしてきた質問ではないでしょうか?

その答えの多くは、医者だとか弁護士だとか公務員だとか、はたまた最近はユーチューバ―と答える子供もいるようですね。

しかし、冷静になって考えてみるとこれって少しおかしくないですか。

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最近の子供たちの将来の夢、なりたい職業は?

まず将来の夢として集計されたアンケート結果を探してみました。大阪府内のある小学校が調査した4年生男子の将来の夢、を紹介した記事からです。

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印用:http://mainichi.jp/articles/20160322/ddn/013/100/023000c

おお、ユーチューバーが入っています。

僕の親戚の子も熱心にユーチューブを見ていますね。ひとつ疑問なのが、小学生の子供相手に広告を出しても、広告費を出す側にはなんかメリットがあるんですかね。

そこらへんユーチューバ―のお金の稼ぎ方のことは全然詳しくないのでわからないんですが。

 

次に子供がなりたい職業ランキングを見てみます。

2015年いまのこどもがなりたい職業とは?

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夢★らくざプロジェクトは、将来の仕事に関する意識調査を実施した。対象は小中学生322名(男子94名、女子228名)と保護者225名。期間は4月3日~26日。

引用:子供がなりたい職業1位にサッカー選手、パティシエ -親の希望との差は? | マイナビニュース

これは2015年版みたいですが、まあそう1年で大きく変わることもないと思います。

親が子供に将来なってもらいたい職業ってのがあるのが面白いですね。なんというか、1位の子供がなりたいものになってもらいたいってのは、親としてはまあまっとうなものなんでしょうけど、それ以下のランキングがいかに親として子供の安定を望んでいるかがにじみ出てるランキングになってますね。笑

子供たちのほうに目を向けると、男の子のテレビ・アニメのキャラクターっていうのが、なんともかわいらしくていいですね。

 

探していて思ったのは、将来の夢として集計されているものと、なりたい職業として集計されているものは、圧倒的に後者の方が体感として多いということです。

 

将来の夢=職業なのか

アンケートとして集計を取る以上、質問を明確にすることは当たり前のことです。その結果なりたい職業として集計されるアンケートの方が目立つのではないでしょうか。

しかし、僕が小学生だった頃を振り返ってみると、自己紹介とかアルバム的なもので

「はーい、みんな将来の夢を書きましょうね。」と先生が言うと、

みんながみんな決まって、職業を書くんですよね。低学年から高学年関わらずそのようだったと思います。

将来就きたい職を書けと言われているわけではないのに、です。

 

別になんでもいいんですよね、夢なんだから。

石油を掘り当てて石油王になるとか、アイドルと結婚するとか、世界中を旅行したいとか、結婚して幸せに暮らしたいとか、新種の虫を発見したいとか、動物たちと仲良く暮らしたいとか、ジンベエザメと一緒に泳ぎたいとか、宇宙から地球を見てみたいとか、北極に行きたいとか、ずっと寝てたいとか、働きたくないとか、

もう挙げようと思えば、無垢な小学生だったらきりがないくらいにあげれるかもしれません。

 

それなのに、なぜか職業を書くんですよね。

これってもう、その時点で将来の夢=職業っていう固定観念ができあがってしまっているからに他ならないと思います。

先生も言ってくれればいいのに、職業じゃなくてもいいよって。笑

 

こういうことが、学校が思考停止した人間をつくりだす施設みたいに揶揄される一因なんじゃないですかね。

基本的に学校では、徹底的に個性をなくすような教育がされますし、基本的に周りの空気を読むことが良いことであって、その結果異様に同調圧力が求められる社会ができあがってるのではないでしょうか。

アインシュタインさんが

「正規の教育を受けて好奇心を失わない子供がいたら、それは奇跡だ」

といっているのも、なんだかわかるような気がします。

 

将来の夢=職業だという、あたかもそれが当然であるというような空気感というか、そうでないとマズイみたいな考え方には、僕は少々違和感を覚えます。

 

こういうことをしたい、だからこの仕事に就く

このように考えて仕事を選べることは、とても幸せな人で、なによりこの方が健全だと思います。

幼いころから何かを目指して、努力できることは確かに素晴らしいことかもしれません。

しかし、そのような人間は間違いなく少数派です。

大多数の人間は、特に切望して叶えたい夢などなく、ただ周りがなんとなく言っているから、まあ自分もこう言っておくかという感じで、夢というものに向き合っているのだと思います。

僕自身もそうでした。特になりたいものなんかなくて、まあそこそこ勉強ができる方だから、親も喜ぶだろうし、弁護士とでも言っておこうかという、ちょっと生意気な子供でした。

将来の夢は弁護士です。

これがあるだけで、なんとなくどこかで安心していたという側面もありました。

しかし、次第に自分が興味を持つことに関心を向けることが少なくなり、自分の夢というものにきちんと向き合うことができないまま、社会に出てしまったなあ、となんとなく今は思っています。

 

まとめ

なんか、すげえまじめなことを書いたような気がするんですが、どうまとめたらいいかわかんなくなりました。笑

まあでも結局、なんか堅苦しくならずに、なんかいろいろ試したり、知ったりしていこうぜってことだと思います。

ラフにいきましょう。

なんかそんな話でした。それでは、ありがとうございました。